試食専門店「3割がその場で購入」 LTV高める三方よしのマーケ策:日経クロストレンド https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00885/00005/ 2023年09月08日 RaaS(リテール・アズ・ア・サービス、小売りのサービス化)を通じてマーケティング支援を行うメグダイ(東京・渋谷)が運営するのは“異色の店”だ。「試食専門店」と銘打ち、食品や飲料を「試す」体験を前面に打ち出した販売スタイルを採る。充実した試食体験を提供した結果、試食した人の実に3割が購買に至るという。そんな試食専門店の裏側には、来店客、出店者、メグダイが三方よしでメリットを得られる緻密な戦略がある…
「試食専門店」とは一体何者か 東京・代官山駅から徒歩8分。駅から離れ人通りが少なくなってくる静かな通りに、その店はある。その名も「試食専門店」。店前に置かれた看板には、「全て無料で試食ができるお店」という説明が書かれている。 ガラスのドアからは、全国の地方メーカーが提供する様々な食品・飲料が一堂に会する様子が見えて、興味が引かれる。実際に取材に訪れた日の店前では、自転車に乗った高齢の主婦2人組が「試食できるんだって、気になるわね」と、足を止めて中の様子をうかがっていた。 試食専門店は2021年12月1日、代官山にオープンした。RaaSによるマーケティング支援のメグダイが手掛ける。オープンから2年がたとうとしている中、客足は好調が続く。「土曜日・日曜日は入場規制をすることもあるくらいの盛況ぶり」と、メグダイ取締役の杉浦博之氏は自信をのぞかせる…