認知症の母は介護施設が用意してくれた介護タクシーでお通夜の会場に送り届けてもらって、姉が会場で待ち受けて無事に母は弟にお別れが出来たそう。
もう母は誰のことも殆ど認識出来ないのだけれど、叔父を見て涙を溢したそうで、施設のほうには姉が戻ってからちょっと気をつけて様子を見てもらえるようにちゃんとお願いしてくれた。

母の父親は母がまだよちよち歩きの頃に戦地で死亡。母親は再婚もせず母と叔父を育て上げて私が中学の時に他界。
今回弟は末期の肝臓がんが見つかりあっという間に逝ってしまったそう。
小さい頃から私は母を真似て叔父を◯◯◯ちゃんとしたの名前で呼びその度に偉そうに名前で呼ぶなと叔父は(笑顔で)私を怒鳴り頭を撫でられた。
最後に会ったのは何年前だっけ。
帰国した時にちょっと体調崩してると聞いてたけどコロナでも罹ったのかなと思ってて確認もしなかった。

また会えると思っていてもその機会が来るとは限らない。
母にはいつもそういう思いで接しているけど叔父はもうこの世にいないんだなと思うと、先月日本に居たのにと悔しい。

特に積極的に会いたいと思うことも大人になってからはなかったけど、小さい頃から居るのが当たり前の「身内」だったので、そういう空気のような存在の人がいなくなった時に思いがけず大きな穴が開く感じに襲われている。