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 「現代リベラルは、多様なリスクを抱える個人を結びつけるため、きめ細やかな雇用政策と福祉政策を一体として推進するものでなければならない。そのためにはインサイダーとアウトサイダーの利益を集約する労働運動、さまざまな困難を抱えたアウトサイダーを代表する社会運動、そして政党の間での長期にわたる交渉と理念の構築を必要とする。」
(田中拓道『リベラルとは何か』P.194)

さあ、これをやりましょう。 
 「価値観が多様化し、個々人の抱えるリスクがますます個別化していくとき、人びとを結びつける共通の絆とは、排外的な民族意識や、復古的なナショナリズムではありえない。誰もが自らの人生の目標を選び、それを自由に追求できること、国家がそうした条件を整備すること、すなわちすべての個人に対する価値観やライフスタイルの「自由な選択」の保障を、共通の理念的な基盤とするほかない。」(田中拓道『リベラルとは何か』P.195)