■「内容が全くない」 「3人とも、相手の目を見て、真摯な態度で答えていたことは評価できますが、内容が全くない。“これからしっかりと対応してまいります”“しっかり対話をして”“有識者の声も聞いてこれから考えます”などばかりです。さらに突っ込まれると“調査報告書が出たばかりで時間がなかったので”でした。単なる社長就任会見ではないのだから、もっと具体的な内容を準備するべきでした」…
白井氏が特に気になったのは、東山が自分の性加害などを聞かれたくだり。 「最初は、相手の質問を即座に遮り『やってません』と強く否定しました。しかし、その後、何度も質問され、あるいは証言などを突き付けられると、『やったかもしれないけど、昔のことは記憶にない』という言い方にブレていきました。つまり、自分に不利なことは否定すると考えているように見えてしまい、信頼を失っています。それが重なり“今日回答した内容も本当にやる気はあるのだろうか”という印象を持たれてしまったわけです」 白井氏は危機管理の視点からいえば落ち度が多く、弁護士がフォローしたことで辛うじて体裁は保ったが、とても及第点を与えられる内容ではなかったと話している…