ジャニーズの会見を危機管理の専門家バッサリ!「弁護士のフォローがなければ“20点”」の根拠|日刊ゲンダイDIGITAL https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/328842 公開:23/09/09 06:00 更新:23/09/09 06:00 「危機管理の観点からいえば40点、弁護士のフォローがなければ20点の内容です」 300人近くの報道陣が集まり、5社のテレビ局が中継したジャニーズ事務所の記者会見。企業の危機管理に詳しい危機管理コンサルタントで、社会構想大学院大学教授の白井邦芳氏はこう言った。 「いろいろ問題はありますが、今回の会見で最も期待されていたことは、『調査報告書』の結果を受けての事実認定、被害者への補償の実際、今後どのような体制をつくっていくか、社長や社名をどうするのか、つまり『どこまで徹底的に膿を出し切れるのか』です。しかしそれが十分になされたとはとても思えません」 白井氏はジュリー社長の辞任についても、「社長を辞任しても代表権を持った役員として残り、まして大株主として残るのであれば全く意味がない」という…
■「内容が全くない」 「3人とも、相手の目を見て、真摯な態度で答えていたことは評価できますが、内容が全くない。“これからしっかりと対応してまいります”“しっかり対話をして”“有識者の声も聞いてこれから考えます”などばかりです。さらに突っ込まれると“調査報告書が出たばかりで時間がなかったので”でした。単なる社長就任会見ではないのだから、もっと具体的な内容を準備するべきでした」…
白井氏が特に気になったのは、東山が自分の性加害などを聞かれたくだり。 「最初は、相手の質問を即座に遮り『やってません』と強く否定しました。しかし、その後、何度も質問され、あるいは証言などを突き付けられると、『やったかもしれないけど、昔のことは記憶にない』という言い方にブレていきました。つまり、自分に不利なことは否定すると考えているように見えてしまい、信頼を失っています。それが重なり“今日回答した内容も本当にやる気はあるのだろうか”という印象を持たれてしまったわけです」 白井氏は危機管理の視点からいえば落ち度が多く、弁護士がフォローしたことで辛うじて体裁は保ったが、とても及第点を与えられる内容ではなかったと話している…