三牧聖子|同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授
難しい問題に沈黙しているより意見を発信する姿勢は誠実なものだが、性加害という人権問題について、タレントとファンとの間の理解と、日本社会や海外との理解との間に齟齬が生まれていくことを危惧する。海外メディアの受け止めは厳しい。
喜多川氏の性加害は、米ハリウッドの大物プロデューサーという地位を利用し、数十名に及ぶ女性に性加害を続けてきたハーヴィ・ワインスタイン事件に匹敵する事件として報道され、先日のジャニーズ事務所の記者会見は、米CNNや英BBC、香港South China Morning Post等でも詳報された。
藤島氏が長年、疑惑を知りながら対応しなかったこと、新社長の東山氏にも性加害疑惑があることも報じられている。
米国ではザ・ワインスタイン・カンパニーが責任を追及され続け、最終的に破綻したことに比して、ジャニーズ事務所の対応はあまりに甘く、性加害の重大さを理解していないとの批判の声も上がる…
https://news.yahoo.co.jp/profile/commentator/mimakiseiko/comments/98e6cace-40e2-428e-9ae0-ef1f9f22b109