「無力感の背後にあるのも能力主義です。能力主義の考え方では、高度な専門知識こそが政治に必要な能力だと強調されます。政治に関する議論は専門知識をもとに行うべきであり、市民が議論をする場ではないと考えられるようになってしまったのです。でも本来は、社会の価値や理想について、市民が本質的な議論をしなければなりません。」 「能力主義のささやくままに、政治は高度な専門知識が担うものだと考えてしまう限り、「民主的な議論」はせばまってしまいます。良い社会とはどんな社会か。社会に共通する善とはどんなものか。こうした本来論じなければならない問いが、無視されてしまうことになります。」 https://www.asahi.com/articles/ASRB24S3JR9YUCVL00V.html