@5fb29cd1 いまちょっとみあたらなかったんですが、こういう実験です。 音声の純粋な短期記憶は揮発性で、保存されてから2秒で崩壊します。崩壊前に発音を司る部分にデータを出力し、ループさせることでメモリをフラッシュでき、記憶の保存期限が引き伸ばせます。これを構音リハーサルを用いた「音韻ループ記憶」といいます。 単語記憶課題を行う際、1秒ごとに、たとえば「ザ」と発話し続けなければいけないように構音抑制 (articulatory suppression) を行うと、主たる単語記憶課題の成績は著しく落ちます。これは構音リハーサル(脳内で音をくりかえす)を阻害することによって、音韻ループ内の記憶痕跡の形成が不十分になるためと考えられています。 中国人はここに抜け道を見つけ、頭文字だけを使う方法で記憶を圧縮し、1秒おきの「ザ」の余裕を稼いでしのいだとのこと。 他にも音声を視覚イメージや文字の形で記憶することで音声に頼らないようにする方法なども存在しますが、イメージに頼ると順番を間違えやすいという欠点がある。
@bc65ab32 なるほど!詳しくありがとうございます!脳内で復唱して覚えるというのをずっと短い間隔でやってるという感じなんですね。まったくしりませんでした。とてもおもしろいです。視覚イメージのあたりはこの話をちょっと思い出しました。ごく短い時間内で音声を文字の形で記憶するというのはちょっと自分には想像つかないですが。 https://twitter.com/pokarim/status/1616454871045263361