件の東大教授「国鉄解体が、労働組合つぶしを狙った国家的陰謀であったという話はよく聞くし、多分一半の事実」とも言っている。 しかし国鉄解体云々は「国家的陰謀」、「多分一半の事実」という不確かな話ではない。 時の首相中曽根康弘本人が後に堂々と「社会党解体を目的とした、そのためには総評を解体する、さらに総評内部の戦闘的な国労をつぶす戦略的作戦」と得々と語っている。 また全電通(山岸)、NTTの真藤恒などとの関係から、「一半」ではなく、「主目的」であったことはもはや「現代史」の常識に属する。 また「WWII戦後民主主義の主翼を担った外国語学・文学系」というのも正確ではない。80年代の人文系は基本的に「全共闘」出身の教員が多く「戦後民主主義」支持の言説を私は学生の立場から聞いた記憶はない。 東大駒場で言えば、渡邊・蓮実・小林康夫など「おフランス」の「反民主主義」者。本郷の教員はセクトに所属しながら、全共闘のメンバーだった面々。渡辺一夫を否定して「我々はサラリーマン」と斜に構えながら、学生募集の文章には「渡辺一夫以来のユマニスムの伝統云々」と書いているのだから、語るに落ちたとはこのこと。 付け加えると、日文研の鈴木貞美や加藤典洋といった詐欺師たちも東大仏文全共闘、戦後民主主義粉砕派だった。