WiLL2023年11月号も、「ジャニーズ騒動 カゲで蠢く田人権屋とK‐POP」なる噴飯ものの駄文があったりとひどいもんだが、驚いたのは『日本主義と東京大学』(柏書房)の井上義和帝京大学教授が「我々は「祖国」を忘れたのか」を寄稿していたことですね。 へー「歴史共同体」なんだーその境界線はどうやってひかれたんですかね: 「祖国という言葉は、国家や政治体制とは異なる次元で、守るべき歴史共同体を指し示し、同胞として団結と連帯を呼びかける〃合言葉〃として、思想信条を超えて広く使われていたわけです。「国を守る」のに右も左もありません」 こんな展開もある。「先人」の無規定さ: 「祖国とはまず、先人が大切に育んできた忘れられた歴史や文化を受け継ぎ、豊かにして次の代に受け渡す、という世代間継承の観念である。…それを守るために命を捧げてきた死者たちの記憶である。二つを合体させて、祖国とは…「遺志の継承」の物語である」 「先人たちが国をどのように守ろうとしたのか、そのためにどれほどの血と汗と涙が流されたのか、という祖国の物語も「国を守る」ためには不可欠です」 「祖国」とは「国家や政治体制とは異なる次元」のものだと言うのだが、いざ「国を守る」ということになると、領土やら主権やら「反撃能力」やらがこんにちわするの興味深い