どの種類の税にもメリットがあって、そのメリットがデメリットと隣り合わせになっている。 消費税は、お金持ちが課税対象となる資産額や所得額をどんなに小さく計上しようとしても、国内で買い物をしたら必ず払わなければならない。しかし、生活に困っている人も買い物をしたら必ず払わなければならない。 累進課税や資産課税は、特に裕福な人や巨大企業から多く取ることができるが、租税回避の手段も発達している。むろん相手が姑息だからといって違法でないものを罰したり、超法規的な手段で没収するのは権力の乱用で、立憲主義や法の支配の原則に反する。 だから、税の議論では、あいつはこの税に賛成しているから悪だ敵だというのではなく、どのような手段の組み合わせが最も合理的かを競い合うべきだ。