突然、公開延期が決まった映画。あの監督の性加害騒動とは無関係と思いたい。東京国際のアニメにも不安が?(斉藤博昭) - エキスパート - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d21d072a043550252c077efe2511fedd70477f23 斉藤博昭|映画ジャーナリスト 10/7(土) 16:48 公開を1ヶ月後に控えた、ある映画が突然、公開延期が決まった。11/10(金)公開の『1%er(ワンパーセンター)』だ。10/6(金)、配給会社から発表され、その理由として伝えられたのは「総合的な判断により」で、具体的な実情は述べられていない。 この公開延期には、ちょっと奇妙な動きがあった。10/6に先立つ10/2(月)に『1%er』を上映する予定だった東京の新宿武蔵野館が自社のX(旧twitter)アカウントで、公開の中止を発表していたのだ。ここでも理由は「諸般の事情により」と綴られたのみ。通常、何かの事情で映画の公開が延期・中止になる場合、まず配給会社がアナウンスするのが常識だが、このように上映劇場が理由も明かさず、自ら中止を切り出すケースはちょっと珍しい…
『1%er』は、かつて一世を風靡したアクション俳優が、撮影で訪れた無人島で傭兵軍団と戦う一作。主演を務めたのが、アクション俳優、アクション監修で活躍してきた坂口拓で、自身を彷彿とさせる役どころが話題になっていた。 この少し前のこと。ある日本の映画監督の海外の映画祭出席がキャンセルされたことが、一部で話題になっていた。園子温監督だ。9月末からポーランドで開催される、インラン・ディメンションズ国際アート・フェスティバルで、園子温作品が特集上映され、監督も同地に渡航する予定だったが、開催直前になって参加が取りやめになった。この園子温監督の海外映画祭参加に関しては、早くから一部で疑問の声が上がっていた。 園子温監督は2022年、週刊誌で女優への性的関係の強要を報道され、監督側がその記事に対して訴訟を起こす騒動となった。園監督については他にも性被害に関する様々な証言も出ていることで、泥沼の様相を呈し、監督が表舞台に現れることは少なくなっていた。そんな中でのポーランドの映画祭の出席ということで、動向が注目されていたのだ…