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 ■神野直彦
金銭的不平等だけではない社会的排除の問題
日本の経済学の主流派が立証したのは、十分位でも五分位でも伸びていないので、成長が大事だということ。
しかし成長するためには平等にしなければいけない。日本は実は平等政策はやっていない。
ピケティがより重視しているのは所得(フロー)の格差よりも資本(ストック)の格差である。所得ゼロでも豪勢な生活は可能だ。税制上所得は資本よりも捕捉しにくい。
所得税は50%が限度。消費税でも資産家からの徴税はできるが、やはり富裕資産税が必要だ。
「人間貧困」を問題にしなければならない。
自然環境の破壊と人間環境の破壊という「二つの環境破壊」によって貧困が起こっている。
フランスは不動産を名寄せして課税している。
日本も地価税に金融所得課税を足して富裕課税にすればいい。
スウェーデンはすべての金融取引に納税者番号が必要
スウェーデンは所得比例年金なので、むしろ税務当局から所得を少なく捕捉されると怒る
税金同士が有機的に関係づけられていると、どこかでごまかすと他のところで損をするようになっている