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 1990年代から2000年代初頭にかけて英国にてメディア主導で認知・支持を広げた「lad culture(ラッド・カルチャー)」。「ラッド」は若い男性を指し、ラッド・カルチャーにおいては、浴びるように飲酒し、酔って乱暴な行動を取り、女性やLGBTQ+、非白人に対して差別的な発言をして、女性をセックスの道具のように扱う男性たちがヒーローとあがめられ称賛された。

そんな、家父長制(ペイトゥリアルキー)の悪いところを詰め込んだようなラッド・カルチャーのなかでキャリア全盛期を迎えたのが、コメディアンのラッセル・ブランドだった。自称数百人というセックス経験の豊富さをキャラにしていたラッセルは、セックスやドラッグ、政治など社会的にタブーとされるトピックに切り込むジョークで大人気に。英タブロイド紙The Sunで“Shagger of the Year(今年の最優秀ヤリチン)”として複数回“表彰”されたこともある。

ケイト・モスやケイティ・ペリー、ジョーダナ・ブリュースター、ピーチズ・ゲルドフなど多くの女性セレブとの交際でも話題を集めたラッセルだが、その裏で、女性たちに性的暴力行為を…