> エリート・パニックは、2000年代以降に注目が高まった概念です。ポイントは、行政や政治の責任者が災害時に『住民がパニックを起こすのではないか』との恐れを抱くことです。そうした不合理な恐れが原因となって、エリート自身がパニックになったり、エリートが社会にパニックを引き起こしてしまったりするのです。実際、行政が不適切なメッセージを発すれば、社会は混乱します > 関東大震災(23年)の直後に多くの朝鮮人が虐殺された事件でも、震災に乗じて朝鮮人が暴れるかもしれないという不適切な情報を当局が拡散させていました 〝不合理な恐れ〟の背景にある排外主義や差別意識にも触れるべきではないかと思ったが、とはいえ腑に落ちる部分も多かった。 「エリート・パニック」という概念は胸に留めておきたい。 https://www.asahi.com/articles/ASR9Z3GXMR9YUPQJ01D.html