「有権者が実際に何を考え、何を求めているのか、その考えのひだに分け入ることをせず、単に漠然と「どうも保守層が多いようだから」と言って自らの立ち位置を保守に寄せるのは、本当に愚かなことです。」 「世論調査で同性婚を支持する声が多数決を占めていることにみられるように、実は社会の方が、政治よりも先に変化しています。にもかかわらず、政治と社会がしっかりと結びついていないから、社会が変化しているにもかかわらず、選挙では惰性で自民党に投票してしまう。」 「そういう人たちの思いに、野党が応えなければなりません。政治と社会を結び付け「あなたの立ち位置は自民党とは違う」ことに気付いてもらわなければなりません。」 「立憲民主党は野党第1党として、一度打ち立てた「支え合いの社会を目指す」旗印をずらすべきではありません。その必要もありません。今立憲民主党に求められているのは「自分の立ち位置を代えて有権者に近づく」ことではなく「自分の信じるものを訴えて、有権者の立ち位置を変えていく」ことなのです。」 (尾中香尚里さんの『野党第1党』P.164より)