「維新政治はポピュリズムか?」 「維新」と聞けば、「仮想敵」をでっち上げ、暴力的な感情を煽る言説が目立つポピュリズム、との見方があり、それは勿論半面の真実でもある。 しかし政治学的にポピュリズムと呼ぶには維新に対する支持は少ない。 大阪府議会で単独過半数を占めた2011年に府議を3割(30人)減らし、1人区は全体の7割。維新は確かに比較第一党であるが、有権者比26%の支持。 今年4月に過半数をとった大阪市でも定数81の14%にあたる11人を削減。府議会と同じ仕組みで、有権者25%で6割の議席がとれるようにした。 直近の堺市長選でも明らかになったように、棄権した層の維新支持は低い。 この構図は実は全国規模の自民党の得票率と議席との関係に相似している。 国政では比例分があるので、まだ議席のバランスがとれているけれども。 維新が大阪を支配するようになってから10年以上経つが、新自由主義「特区」になるだけであって、一般市民の生活はさっぱり向上しない。 その意味では、オルタナティヴを制度的に抹消する、「権威主義的独裁」+ウルトラ新自由主義の側面がせりあがっている、とも言えるかも知れません。