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 A2ミルクと普通のミルクとの違いは、乳牛が個別に持つ遺伝子の組み合わせ。牛乳に含まれるタンパク質のひとつであるβカゼインには、遺伝子の違いでA1タイプとA2タイプが存在します。このふたつのタイプをどれだけ含むかは、牛の品種や遺伝によって決まります。A1のみ、またはA1とA2が混在したβカゼインを持つ乳牛を「A1タイプ」、A2のみのものを「A2タイプ」と称します。日本の乳牛の大半を占めるホルスタインはA1タイプが多く、ジャージー牛や原種に近い牛は「A2タイプ」が多いそう。

A2ミルクの効果については、まだ100%立証されていない部分もありますが、数多くの論文が発表されていて、さまざまな健康効果が期待されています。牛乳を飲んだときのお腹のゴロゴロが現れにくい消化のよさのほか、通常のミルク(A1ミルク)と比べてタンパク質の含有量が多く、また、カルシウムや必須ビタミン、ミネラルが豊富など、栄養学的な利点もあるようです。また、一説には糖尿病や心疾患を予防する効果もあるといわれています…