ジャニーズ問題、少なくとも数百人というペドフィリア行為の被害者を出し、しかもそれが構造的な問題、であれば、私個人としては一度倒産させて「ケジメ」をつける、のが自然だと思えるだけれども。
これは日本社会における「企業=家」という観念の根深さとも関係があるかも知れない。情動的な忠誠も未だ独占している。
東電にしても、倒産させて被害賠償に資産をあてたとしても、電力供給は維持でき、一般社員はその業務に従事できる。このことがそもそも広くは知られていないのでは?
勿論原発政策は、国家(経産省)、財界、東電によって「国策」として進められたものであるから、面子もあるし、倒産させた場合の大株主(大企業・東京都)の損害が大きい、ということもある。
しかし、それにしても日本の大企業の統合力は凄い。全労働者の1-2%を占めるに過ぎないが、社会への影響力は絶大。
社員達まで昔の大名家家中気取りで「やたらと偉そう」であるが、こちらはいい迷惑である。
今年は例年にない「賃上げ」と言うが、それは大多数の労働者と無縁の話。
連合という組織もそうだが、メディアも完全に傘下にある。
これでは一般市民の実感との乖離は進むばかり。
投票率がさっぱり上がらないのはその表れではないだろうか?