静岡に二日間ほど逗留して英気を養い、現在、鈍行列車で穢土へ帰宅しているものの、この東海道線は、かつて大学生でバンドをやっていた時分に何度も行き来していて思い出深かったのだが、それが現在の俺にとっては今一番、苦痛なのであり、魂が穢れたような感じで、希死念慮を加速させる。 ノルアドレナリンの過剰放出によって肉体から意識を強制的に乖離させることで、一ヶ月ほど苦しみを耐えてきた。その恩恵として、限界値を超えた活動と超常のデバフの解除に成功したのだが、やはりこの間から気力が持たず、苦しい失恋はいまだに昨日のように苦しいのである。我が魂よどうか安らかに