NTT法廃止の理由として、要望書では大きく3つを挙げる。
1つが、NTT東西の事業拡大やNTTグループの一体化が進むことで、公正競争が阻害され、利用者料金の高止まりやイノベーションの停滞などによって、国民の利益を損なうこと。公正競争が阻害される一例として、電柱やアクセス回線などのボトルネック設備を利用する際、NTTドコモなどのNTTグループ会社が優遇されることを挙げる。
2つ目は、NTTが保有する資産や設備を十分に生かさなくなる恐れがあること。災害時のライフライン確保や地方創生など、競争でカバーできないエリアでの通信サービスは、NTTがラストリゾート(最後の手段)としての役割を担ってきたが、NTT法廃止によって、その責務を負わなく恐れがあることを挙げる。
3つ目は、地域サービスが衰退する恐れがあること。地域に根ざした防災や生活に関する情報をNTTグループは有しておらず、CATVなどの地域事業者が排除された場合、地域サービスの衰退が懸念されるとしている。
NTT法の廃止は「絶対反対」「料金値上げにつながる」
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2310/19/news149.html