以前、映画「11'09''01/セプテンバー11」
https://filmarks.com/movies/54538
でケン・ローチ作品(チリクーデタが主題)を見たとき、チリの話は私にとって「歴史の話」でした。
でも今では違います。
映画「夢のアンデス」(パトリシオ・グスマン)
https://www.amazon.co.jp/dp/B09Y2PSPN4
をみました。
最初の20分は山の話ですが、その後は1973年9月11日クーデタ、軍政、新自由主義政策の話です。
「経済学者が提唱した政策を
ピノチェトはここで承認した
シカゴ大学で提唱された理論を持ち込んだ
彼らは学生だった頃に国家を変えるための経済理論を学んだ
シカゴ学派の理論は最も過激な改革案だった
自由が許されない国で
彼らは理論を実現する自由を与えられた
チリが世界で最初にこの理論を適用したことを
彼らは今でも誇りに思っている
ピノチェトは経済学者たちを
順番に財務大臣に任命した
彼らはすべてを滅ぼした
私が愛した祖国の終わりはその時から始まった」
ピノチェトが執務していた建物を訪れた時の監督のナレーションです。
中曽根(国鉄)、小泉(郵政)、安倍・・・
軍事政権ではなかったし、クーデタもなかったけど
私たちもチリと同じ道を
少し遅れて歩んできたように思えるのです。 [参照]