田中拓道『リベラルとは何か』 の中で提案されている「リベラルな年金改革」(P.119~P.121)が興味深かった。 1.たんなる縮減ではなく、中所得層以上の公的年金の一部を任意型の積立式、貯蓄・投資型の私的年金へ切り替え、税制の優遇措置を設ける。(公的年金の役割はすべての高齢者に最低生活を保障すること) 2.年金の受給資格をパートタイム労働者、短期契約の労働者などへ拡大すること:年金制度への加入条件を緩和し、短い就労期間、断続的な就労でも年金が受け取れるようにすること。 3.最低生活水準に足りない年金しか受け取れなかったり、年金資格を持たなかったりする人に対して、税を財源とした最低保障年金を整備する。