「ミン·スーの犯した幾千もの罪」読了。復讐劇。悪党をどんどん殺す爽快感。悪党の悪事パート少ないから胸糞シーンも少ないよ! どんどん殺しますが全然かわいそうじゃない。成り行きで悪党が罪のない市民を殺してしまい、そっちが可哀想。あと馬が可哀想。戦闘に巻き込まれ、もしくは弱って死ぬ。途中、仲間ができてホッとしますが、その前から仲間はいました。ミンはあらゆるところにいる何かに見守られているような気がします。仲間です。人間の仲間は序盤から預言者を連れて旅をしていますが、預言者以外のカラスや馬、クーガー等にも礼儀正しく話しかけているのです。アニミズム的な感覚。作者はアメリカで育った若い中国人だそうですが、無宗教の国からアメリカへ来て、自分で選びたどり着いた神は地の精霊なのかもしれません。執筆した場所はサクラメントのパトウィン族居留地だそう。 ヒデミス2023ノミネート。激しい戦闘シーンの間に小難しい大地の記憶の話が挟まれます。伏線です。読み飛ばさないように。 評価としてはクソ面白いです。旅の一座とのやり取りがホッとします。ハンターくんは何の骨を持ってるのか気になります。