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 この白書は毎年発行されているが、芸能分野のハラスメントの調査結果を盛り込んだのは初めて。白書では過労死を防ぐため、長時間労働やメンタルヘルス対策のほか、過労自死の原因にもなるハラスメント被害について分析している。

芸能界を巡っては、長時間労働などが問題視されてきており、政府が21年に閣議決定した「過労死防止大綱」で調査の必要性を指摘されていた。

今回の調査は、芸術・芸能界で働く640人を対象に実施したアンケートをまとめた。

このうち、俳優・スタントマンにハラスメントを受けた経験を尋ねたところ、セクハラ被害を受けた人は20・4%。最も多い被害としては、「性的関係を迫られた」で、11・1%だった。このほか、「仕事の関係者に必要以上に体を触られた」(10・2%)、「恥ずかしいと感じるほどの体の露出をさせられた」(9・3%)、「羞恥(しゅうち)心を感じる性的な実演をしなければならない」(8・3%)と続いた…