■訓覇法子 子育て財源の問題でも税金を「取られる」「損した得した」という発想になるのは、社会の責任、社会の共同事業という発想が希薄だから。 ■神野直彦 「児童福祉」が「少子化対策」や「女性活躍」になってしまっている。それは人間を手段として見ているからだ。人間を目的とする社会にしなければならないのに、人間を手段とする社会に向かおうとしている。それは人間を人間扱いしない社会だ。そんなところに後戻りしてはいけない。 人間は「人口」ではない。人間を人口と見る社会は、人間を手段とみる社会だ。 ■訓覇法子 スウェーデンも「少子化対策」はやっていない。生活の質と労働権を向上させる政策を行った。