■訓覇法子
スウェーデンの教育が目指してきたのは将来の民主主義社会を担っていける市民を育てること。
スウェーデンは改良に改良を重ねる国
■神野直彦
ストックホルムの市庁舎にはそこを建てた大工さんの銅像が建っている
「国民の家」は赤と緑(労働者、自営業者と農民)の連帯。すべての社会階級の調和によって危機を乗り越えつつ、ファシズムを回避できたのは、上からでは国民から組織化されたものだから。
スウェーデンの選挙権年齢の引き下げは、未成年の側から要求して勝ち取ったもの。
農業国で遅れた後発資本主義国だったスウェーデンが先進国になったのは底辺から社会を変える国民運動があったから
■訓覇法子
スウェーデンでは知識はよりよい人生を生き、よりよい仕事をし、よりよい社会に変革するためのもの
国民の約半分が何らかの学習サークルに参加している。そこが政治課題の議論の場となっている
組閣に4ヶ月かけて議論した。国民の総意を反映し、妥協や合意を作り上げることに前向きに取り組む。東洋の「中庸」に近い意味の言葉もある。
日本人は闘争を回避して調和しようとするが、スウェーデン人はとことん議論して調和しようとする