いじられキャラであれば場を仕切ることができない、非モテキャラであればかっこよさを見せられない、天然キャラであれば賢いところを示せない……。 普段と違うキャラを示すのは、周囲にとってストレスになるだけでなく、示す側も、相手に見せたことがない側面を初めて提示してどう思われるか不安になり、自然体でいられない。 現代の心理学で最も知られているであろう性格モデルは「ビッグファイブ」と呼ばれるもので、性格特性を5つの因子(開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向)に分類している。5つだけの項目とはいえ、各項目をサブ要素にも分けられるため、組み合わせの数はかなりある。 このことを考えると、キャラ文化がどれだけ個人の人間性を単純化しているかが理解してもらえるだろう…