サトシ・ナカモトは、もうとうに肉体を持たぬ者となり、誰ぞやも分からぬまま、生物学的にはすでに死亡していた。だがしかし、死ぬ間際に御魂をとあるWeb3.0プラットフォームのプロトコルへと忍び込ませていたのである。これがまた、我々凡人には到底理解の及ばぬ、古代のまじないと未来のテクノロジーを掛け合わせたような不気味な仕込みであった。
そして11月1日、アルゼンチンで開催されるビットコインイベントにそいつは現れた。姿を成したのは、何と蒙古タンメン中本の社長、その人であった。しかし、それはかの社長ではない。ゴーストハッキングという恐るべき技をもって、彼の体を操るサトシ・ナカモトが、まさにモルタルを打ち込まれたがごとく支配しているのである。社長の眼には虚ろな光が灯り、微妙に揺れる蒙古タンメンのロゴ入りハッピが、妙に禍々しい。
かくして、サトシ・ナカモトの幽魂は、人類の未来に一体何を目論んでいるのか──この御魂ハッキングを遂げた者が、真の中本であるのか、まさかの偽者であるのか、もはやその見分けはつかぬ。ただただ、我々の目の前に、ゴーストの如き中本社長が、幽冥の笑みを浮かべ、アルゼンチンの空の下で不気味な気配を漂わせているのだった。 #bitcoin https://image.nostr.build/54362418537ce051b1b1b3b3849d2a6933ae4b0d22b215e1ba9614a579ebe5ff.jpg